健康管理について
食事について
2015年の調査によると、福岡県の中学生の朝食摂取率は47都道府県中42位。
小学生の朝食摂取率は46位(大阪府と同立最下位)です。
朝食を抜くことが身体に良くないことはすでに知っているとは思いますが、もちろん学力にも影響します。
様々な研究により、その因果関係が明らかになりつつありますが、
要因の1つは朝に糖分を摂らないと頭がきちんと働かない=集中できない、と言われています。
脳が必要な栄養は糖分です。そして、食事から供給される糖分は4時間で尽きます。
ですから、朝・昼・おやつ・夜と適切に糖分を摂ったほうが効率よく脳が働きます。
ただし、糖分の摂りすぎは逆効果です。
例えば、菓子パンや炭酸飲料などは1度に摂取すべき糖分の量を超えています。
血糖値が急に上がったり、糖分依存になると心身に悪影響があるので注意が必要です。
おやつ、と言ってもチョコレートひとかけら程度で十分なのです。
イギリスの研究で子供に10週間ミネラル、ビタミンのサプリメントを摂取させたところ、
IQが5パーセント以上向上した結果が出されたそうです。
これは対象者が普段ビタミンやミネラルが不足しがちな子を対象にしていたようですので、
摂れば摂るだけ上がるというものではありません。
また、青魚に豊富に含まれているDHAは頭の回転の向上に大きく影響を与えます。
実験によると2日に1回、青魚を摂るのがいいようですが、
現実にはやや難しいので最低でも週1回は魚を食べるという習慣をつけると良いでしょう。
結局、『バランスの良い食事が大事』という当たり前の話をしたわけですが、
実際に私が出会った子供たちの中も、朝ご飯をあまり食べない子や
総菜パン、菓子パンばかり食べている子の集中力は非常に低かったので、
たかが食事とはいえ侮ることはできません。
風邪対策
受験生において、体調管理は非常に重要です。
入試前、あるいは本番に風邪をひくだけで不合格になると言っても過言ではありません。
体調管理は社会人においても重要なことですので、
家族が支援するだけでなく、本人の意識が重要かと思われます。
・体力づくり
運動系の部活をしていた子は風邪をひきにくいです。
きちんと統計をとったわけではありませんが、日頃から運動していたほうが免疫力が高いのは当然でしょう。
日頃、運動をしていない人は軽いジョギングや散歩をするようにしましょう。
それは精神的なケアにも繋がります。また、体力づくりという意味でも食事はきちんと摂りましょう。
精神の鍛錬にも繋がるので、同時に好き嫌いもなくしましょう。
・うがい、手を洗う
外から帰ったら必ずうがいをして手を洗う。それだけで大抵の病気を防げます。
病気の原因のほとんどが経口感染です。(菌やウイルスが口から入るということ)
外から帰ってきたときだけでなく、寝起きもうがいするようにしましょう。
また、積極的に水を飲みましょう。温かいお茶なら、なお良いでしょう。
ジュースはせいぜい、コップ1・2杯でやめておきましょう。
それ以外の水分は1日1L以上摂るようにしましょう。
うがいをする前に水を飲むと、意味がないので必ずうがいを先にしてください。
・睡眠をじゅうぶんにとる。
「睡眠は薬に勝る」ということわざがあるように、十分な睡眠をとれば風邪をひく可能性は格段に下がります。
もし風邪をひいたとしても、大抵は場合寝たら治ります。
そうでなくても、十分な睡眠がなくては勉強したことがきちんと脳に入っていきません。
脳をたくさん使ったら、その分だけ休ませるようにしましょう。勉強しない人は休まず、働かせなさい。
なお、睡眠時間は人によって適切な時間が違います。
5時間で十分だという人もいれば、10時間は必要だという人もいます。
中学生なら7.5時間程度は必要でしょう。ちなみに私が中学の頃は8時間以上寝ていました。
受験直前は学校に行く時間ギリギリまで寝ていた気がします。
その分、短時間で勉強をすれば睡眠時間を削る必要はありません。
寝ることは大事です。ただし、惰眠は天敵です。
※ インフルエンザのワクチンについて
インフルエンザのワクチンに関しては、医者の間でも賛否両論あります。
私は医者ではありませんし、詳しいところはわからないのでどちらかの立場で語ることはできません。
結局のところワクチンを信じるかどうかなので、効くと思う方は行うと良いでしょう。
なお、今までに書いた風邪対策をきちんと行えばインフルエンザにかかる可能性はかなり低くなります。
インフルエンザはダメだけど、風邪ならOK なんてことはないのできちんとした予防を。